2010年4月27日火曜日

読売新聞一面に記事掲載

781です。

先の日経サイエンスに引き続き読売新聞4/27の一面及び地方欄に記事が載りました。
紙面で多少違いがありますがWeb版(1)(2)がそれぞれに対応しているようです。
今回の報道のポイントは
  • 学長が26日に学位審査体制の見直しについて発表した(おそらく28日にWeb公開)
  • 「トルコ運輸省の証明書」の確認過程についてちょっと詳しく載った
  • これまで手つかずだった「スキー選手」についても「トルコ側」に確認した
  • 「マネージャーの女性」から「本人は帰国している。他はノーコメント」とコメントを取った
というところでしょうか。

スキー選手の確認先の「トルコ側」というのがどこを指しているのか良く分からないですけど,読売新聞さんも独自に取材を進めていたのでしょうね。しかもT女史にコンタクト取ってますし。

2010年4月26日月曜日

日経サイエンス6月号のセルカン記事

日経サイエンス 6月号に記事が載りましたね。「東大を手玉に取った男ついに処分」という記事です。日経新聞大阪社会部の記者さんの署名記事です。

記事にあるように,皆さんご存知のあの人やあの人のところに熱心に取材して,しっかり記事にしていただけました。…私のところには来てないのですけどね。記事にもうちのブログとか写真載ってないですしね。

とりあえずひがみつつ,ちょこっと気になった点のツッコミです。
(p.20冒頭)2009年9月9日,インターネット上の匿名掲示板に,ある書き込みがあった。「驚嘆すべき経歴と業績の数々ですが,(中略)どこまでが真実なのでしょうか?」
この文言は9月9日に立った初代スレの1の文言ですが,最初は論文投稿あれこれXIスレのこのレスですね。
315 :Nanashi_et_al. :2009/09/05(土) 02:41:34 http://www.buildcon.arch.t.u-tokyo.ac.jp/01about_us/anilir_serkan.htm 建築学科でPRL?と思ったら何か変? 
ここから次々に見つかって9日にスレが立ったようで。当時私は知りませんでした。
(p.20中央)東大の調査によると,(中略)主語を「I」に書きかえたり,「by the author」と文末に書き加えて自分の創作物のように装っており,「悪質な盗用と判断」された。
 (こっちの中略は引用者による)
I, by the authorは効果的でしたよね。申立書に書いてある通りなのですけどね。2ちゃんねるのことにもふれている記事ならそこまで踏み込んで欲しかったです。残念。

(p.21左)盗作のネタ元は,ほとんどがネットとみられる。
この直前まで,架空論文&他人論文の著者名すりかえだったので誤解を生みそうですね。私が書くとしたら,「また,存在する論文も盗用ばかりで,ネタ元はネットであった。」でしょうか。

(p.21左)最終的に,何人が検証作業に携わったのかはわからない。検索に強い人,科学知識のある人,トルコ語が分かる人など数十人,あるいは数百人に上る匿名の人々がネットに集まり,ゆるやかな共同作業で検証が進んだ。
 いやー,たくさんの方々に支えられて活動してきましたが,さすがに数百人はないと思いますよ。トルコ語が分かる人って2chにはいましたっけ? google土英翻訳万歳。Nakresさんとこにはいたような(実はあまり目を通していない…)。

(p.22左)「11次元宇宙の研究をしている」という話に興味を覚え,色々と質問したが,「まともな返答はゼロ。言葉は悪いが詐欺的なにおいさえ感じた」という。
どこかで見た「それは『無』だね」と言われたとかいう話かな?(ただの感想)

(p.22右)東大は現在,指導のありかたなども含めて調査中だという。「全容を解明しなくてはならない。なるべく早期に結論を出したい」としている。
「全容」ってなんでしょうね。細かなあれこれまで含めていたら終わりがないでしょう…

(p.22右)それ(権威回復)は原因究明に加え,関係者の処分と再発防止策をきちんと打ち出せるかどうかにかかっている。
これ,ちょっと後で書きますが微妙な問題が…

(編集後記 古田氏)「これを捏造と言ったら,まじめに捏造している人に悪い」(中略)思わず噴き出しましたが,言い得て妙。
あ,これ書いたような覚えが…5スレの341ですね。

341 :2スレ781 ◆bmgmER98Gc  :2009/10/19(月) 17:30:15 
通報書類のまとめをやってて、改めて前スレの755-756をチェックしたんだが
これを「捏造」って呼ぶのは頑張って捏造している人に失礼なような気がしてきた。
要は学生のコピペレポートみたいなものだろ?
こういうのってなんて呼べば良いのかな?
「盗用」や「剽窃」でもすっきりしない…… 
懐かしい。この頃はトリップキーが「せるかん」だった頃です。

(p.127別記事:東京大学がプラネタリウム番組作りに協力) 大学がプラネタリウム制作に協力するのは例がないという。
いえいえ。セルカンせんせーが「タイムマシン~不思議な夢の時空旅行~」を監修してますよ。

2010年4月14日水曜日

状況

なんか色々発表があったような気もしますが,最初に送った「競争的資金なんとかかんとか通報書」の調査結果報告はまだ届いていません。

つまり,まだ終わっていないということですかね。

セルカン氏の著作

早々に絶版の決まった「ポケットの中の宇宙」など,氏の著作は段々入手困難になっているようですね。

でも,大丈夫です。そんなときのために図書館があるのです。
まずはNACSIS-Webcatで大学図書館から検索してみましょう。
「タイムマシン」:15
「宇宙エレベーター:こうして僕らは宇宙とつながる」:65
「ポケットの中の宇宙」:58
この通り,そこそこの数の大学図書館で所蔵しています。
宇宙エレベーターは東大総合図書館やJAXAにもありますね。
北大が割と充実している印象があります。

また,私自身も地元の区立図書館で全部借りました。最寄りの図書館に無くても相談すれば取り寄せて貰えると思います。

2010年4月4日日曜日

2ch

また盛大に規制かかってますねぇ。ってことで書き込めません。

「現状のご連絡」?

セルカン氏のブログで「現状のご連絡」と称する記事が出てますね。
管理人から現状のご連絡です。
セルカンは、3月28日までで東大を自己退職しております。2月頭から辞意を表明していましたが、ようやく自己退職が認められ、東大からその旨の書面も発 行されています。その後、3月30日より兵役のためトルコへ出向いています。軍へはこちらからメールも電話もすることができません。管理人は、自己退職 後、本人から事情を聴取することもなく突然に決行された今回の発表に大変驚いています。そして、管理人はセルカン自身が自分で提出した辞職願いについて、 なかなか対応をしてもらえなかったことから、辞職願いの扱いについての問い合わせを確認してもらうように依頼した弁護士にお話を伺いました。それにより、 その弁護士が東大の事務の方に、セルカンの辞職願いの扱いを問い合わせたところ、いきなり懲戒処分に関する通知が届いたこと、そしてそれに驚いた弁護士が 懲戒処分に関しては依頼を受けていないと説明したにも関わらず、辞職願いに関して依頼されている以上、懲戒処分に関しても依頼されていることになる、と強 弁し、セルカンに対して実質的には弁明の機会を与えないまま、本人が母国の兵役に出発してしまい連絡がとれない間に、懲戒処分を強行してしまった。とお聞 きして、管理人はその強引な取り進め方に更なる驚きを感じています。

多くの皆様が今回の報道をご覧になり、このブログを訪ねてくださることを考え、本人とは連絡が取れない状態でございますので、せめて管理人個人が得ている 情報のみをこちらで開示させていただくことと致しました。
2010.04.04     
まずは http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220402_j.html の通り,東大の発表上は退職の届出は3/15です。例え研究室のせんせーに言ったって何も意味がありません。それとも,教授が管理職として人事の責任を負ってるのですか?

また,懲戒解雇の処分がそんな一方的なものであるはずが無いでしょう。東京大学教員懲戒手続規定(http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/reiki_int/reiki_syuki/syuki09.pdf )の第6条に弁明の機会の付与があります。発表の中には審議の経緯は書いてありませんが,当然この規定に基づいているはずです。

母国の兵役? あれ? 体調不良で休職中の大佐がいきなり実戦投入されるんですか? あらあら,それは凄いですね。そもそも,体調不良から自己都合退職をするのにどうしてトルコで兵役に行こうと思ったのでしょうね。いやはや。

(東京大学教職員就業規則 http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/reiki_int/reiki_syuki/syuki01.pdf の第17条では自己都合退職は30日前までに文書をもって願い出なければならない,というのもあるんですけどね…)

2010年4月2日金曜日

「懲戒解雇相当の自主退職」となったようです

781です。

http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220402_j.html

前年度の終わりに駆け込みで処分が決定していたようです。
東大の各種処分の決定→発表はほとんど2日遅れなので,今日の発表は妥当なところです。
しかし,残念ながら15日辞職届提出,29日に民法上の辞職成立ということで「懲戒解雇相当」となってしまったようです。
…まあ,29日の辞職成立は分かっててやったのだろうと思いますけど。