2010年11月18日木曜日

パブリックコメントカレンダーを作ってみました

2sure781です。2sure781の中の人のgoogleアカウントを使って
パブリックコメントカレンダー
 を作ってみました。総務省(e-Gov)のパブリックコメント・意見募集中のフィードを定期的に fetch して適当にばらして分野ごとに募集開始-終了までの期間をイベントとして登録する Google カレンダーを作るようにしたものです。

問題が一つあって,GAEからgData経由でGoogleカレンダーを叩いているのですが,新しいカレンダーを作ったときに公開設定にする方法が見つからず,手作業で公開設定にしています。そのため,新しく出来たカレンダーを見に行くとエラーが表示されてしまいます。
解決法をご存知の方がいらっしゃいましたらコメント/@2sure781までご連絡頂けると幸いです。

2010年9月22日水曜日

レメディって少なくともこんなにあるんですよ。

781です。立て続けに。ホメオパシージャパンの販売するレメディを一覧にしてみました。いやーホメオパシージャパン取り扱いのキット製品ってこんなにあるんですよ。基本・キッズ・バース・YOBO・バイタルの5つのキット,それぞれに36種。

これを全部きっちり管理するってさぞかし大変でしょうね。中には取り扱いに注意が必要なものもありますもんね。毒物とか劇物とか。オピューム…ケシの乳液…

この間都立中央図書館で毒劇物取締法の条文解説みたいな本があって眺めてたのですが,「消防法で定める危険物は量の指定があるが,毒劇物取締法には無い」ですって。10の60乗に薄めても適用されるのでしょうかねぇ。わくわく。

それとも,アコナイトとかアーニカとかってのは単なる名前なのでしょうかね。同じ物を別の名前で沢山売っているのかな? それはそれで…

知財戦略から見るホメオパシージャパン

781です。またホメオパシーです。

今度は知的財産権関係で見てみましょう。まずはさくっとIPDLで 出願人:ホメオパシー or 由井寅子で検索します。以下の9件がひっかかります。「剤および剤製造方法」と「ケース」関係の2つのグループになりますね。全者は個人として出願して,後者はホメオパシージャパン株式会社で出願しています。ちなみにいずれも発明者は由井寅子となっています。この時点できちんと審査に通り登録された特許は一つも無いことが分かります。(表がはみ出ちゃいます。ごめんなさい。)

2010年9月4日土曜日

線香花火をハイスピードカメラで撮ってみた

781です。普段の活動とは関係ありません。
タイトルの通りです。
妙な色に見えますが,CMOSの特性とか色補正とか様々な要因が絡んでいるのか,元々そうなのか良くわかりませんです。1000fpsはカメラの仕様で横長の部分しか撮影できていません。黒背景だと分かりにくいですね。

動画は「もっと読む」から

2010年8月25日水曜日

ねんがんのレメディをてにいれたぞ!

ニア ころしてでもうばいとる
…という方はいないかと思いますが。

ご無沙汰しております。781です。あっちの件は懲戒処分がまだなのかなーと首を長くしている状態です。
twitterをごらんの皆さまはご存知かと思いますが最近私はホメオパシーがらみをおっかけていました。
で,ケンコーコムで洗濯石けんとか色々買うついでに…買っちゃったわけですよ。

アーセニカムアイオド12Xとかいうものです
ふたを開けるとこんな感じ
直径15mm程度の小びんです
ふたも合わせて38mm程度
(1粒取った後ですが)容器込みで5g以下
1粒の直径が3.5mm程度
0.03gの表示
書いてあること:
シュガーボール
名称:砂糖
原材料名:テンサイ糖
内容量:1.5g
原産国:フランス
輸入者:ホメオパシー研究所(株)静岡県熱海市伊豆山1170-17
製造者:NPファーム社
販売者:ホメオパシージャパン(株)

2010年8月1日日曜日

東大7/23発表について


781です。

皆さま既にご存知のことでしょうが,東大より正式に「アニリール・セルカン元東京大学工学系研究科助教に係る論文の不正行為 に関する調査報告について」という発表がありました。
私の手元にも東京大学の本部の方から同じ内容の書面が届いております。

さて,ちょっと個別に見て行ってみましょう。
1(1)科研費実績報告書について
科研費実績報告書に記載された下記論文には、盗用と判断できる箇所が9箇所、盗用の疑いがある箇所が7箇所存在するものと認定した。 
なお、上記以外で科研費実績報告書に記載された以下の2編の論文については、存在が確認できず、実績報告書に虚偽記載を行ったものと認められる。 
 2006年度の実績報告書のものですね。2007年度報告書掲載分については華麗にスルーされています。

1(2)計画調書
結局通報していないんですけど,調べてくれていますね。
SAE-2003については12カ所の盗用を確認,って本スレ以上の成果のように思います。
さて,実在論文がSAEを含めて6件ということなのでリストアップしてみましょう。
  • アニリール・セルカン、"宇宙空間で長期居住を可能にする軌道上施設に関する研究- Study on an orbital Settlement (ATA).for a permanent presence in Space", 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士論文、東京、日本, 2003年12月16日
  • ANILIR S., 2002年5月,. "ATA" Commercial Space Development Plan, an orbital space settlement and business proposal to establish a permanent space presence and make a profit", Proceedings from the 23rd International Symposium of Space Technology and Science, Matsue, Japan
  • NOZAKI K., ANILIR S., MATSUMOTO S., et.al., "A Flexible Interior Design Concept for Space Applications", Proceedings from the American Institute of Aeronautics and Astronautics (AIAA), COSPAR World Space Conference, Houston, U.S., 2002年10月
  • ANILIR S., "Near Earth Objects (NEO) as Material Resources for future Space Architecture Applications", Proceedings from Society of Automobile Engineers (SAE), Vancouver, Canada, 2003年7月
  • ANILIR S., "Industrial Processes in Space Manufacturing for Converting Asteroidal Materials into Useful Construction Elements", Proceedings from Earth & Space 2004, The American Society of Civil Engineers (ASCE), Houston, U.S. 、2004年3月
  • WILSING M., ANILIR S., AKPINAR N., "MICRO-G Architecture- An Innovative Design and Education Experience in Turkey", Proceedings from Earth & Space 2004, The American Society of Civil Engineers (ASCE), Houston, U.S. , 2004年3月
あれ。例のGolden Angle-based〜は実在しない扱いですか。タイトル違いでしたっけ?
S.Anilir, C.Natori, "Proposal of a Golden Angle-based Platonic solid combination to define the root of all existing forms in nature", 20th Symposium of Space Structures and Materials, Japanese Aerospace Exploration Agency (JAXA), Kanagawa, Japan, 2004年10月 

1(3) 他の論文についての調査
(1)では存在しないとされたKorea2006ですが,(3)では盗用認定されていますね。
S.Anilir, S.Matsumura, R.Schmidt:“The Motile Fluid House (MFH)-An Infra-Free 2030 Design Scheme”, Architectural Magazine of Yonsei University, Korea 2006-12. 58-64 (2006)
S.Anilir, S.Matsumura, R.Schmidt:“The Motile Fluid House(MFH)-An Infra-free 2030 Design Scheme” Proceedings from the International Future Design Conference on Changing Places of Digi-Log Future, pp251-264,Seoul,Korea(2006)
上が(1),下が(3)です。ええと…14ページが実在するのにわざわざ6ページと主張した?
あ,そういえばWebに置いてあったのは13ページだなぁ。まあ,いつもの適当でしょうか。
後者の予稿集は検索するとちょこっと見つかるので確かに実在するのでしょうけど,良く調べたものですねぇ。

2010年6月2日水曜日

東京大学コンプライアンス体制見直しについてのお話

781です。

通報書更新のモチベーションがあがらず絶賛放置中です。すみません。
今回はモチベーション低下原因の一つ,コンプライアンス体制の変化について整理してみます。

話はセルカンの処分を待っていた1月に遡ります。
「懲戒処分の公表について」 http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220119_j.html があったときに,「え,44万円の年度送り,停職15日の案件がセルカンより先なの?」と思っていました。

ところがこの件,見かけほど単純ではありませんでした。http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220423_j.html によると,このときの調査委員会に関わった職員が手心を加えていたとのことです。

で,上の懲戒処分の件は実際には再調査を行った結果に基づいたものだったことが分かったわけです。懲戒調査の際に疑義が呈示されていなければそのままだったのでしょうね…

そして注目するべきところは調査に関わる理事についてです。1月時点で調査委員会に問題があったことが明らかでありながら,年度が変わって理事を退職させて「遺憾の意」を表明するだけ…

さて,話変わって教育研究評議会の議事録 http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b02_04_j.html を見てみましょう。H22.3.17の議案20です。「コンプライアンス体制の見直し及びなんちゃらかんちゃらについて,原案通り承認された」と。(おまけ:議案30,31あたりも見所)
この議事録,「原案通り承認された」ばっかりで内容が全然分かりません。それぞれの議案に配布資料があったようですが,それは公開されてません。

ということで旧コンプライアンス体制の一つであり,私が通報に使った競争的資金の不正使用防止サイト http://gaibushikin.adm.u-tokyo.ac.jp/huseitaisaku/ を見てみましょう。
H22.4.8にコンプライアンス関係の規定が一斉に改正されたことが発表されています。

変更点が書いてないので何がどう変わったのか分かりにくいですが,実際に通報した私にはすぐ分かる変更点があります。コンプライアンス室が無かったことになっているのです。不正通報の窓口責任者はコンプライアンス室長(理事)だったのが本部法務課長になっています。様々な事務は研究費適正管理推進室が担うことになっています。

機構図 http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b02_01_j.html はまだ4月時点のままなのですが,コンプライアンス室は解体されたのでしょうかね。良く分かりません。それに法務課ってどこなんでしょうね。44万円の件も課長3人副課長1人が関わっているんですけど何課なんでしょうね。

…はぁ。コンプライアンス体制の見直し中に通報書送りつけるのも面倒だなぁ…となってしまっています。なんなんでしょね。

(首相&幹事長辞任の日に何書いてんだろうと思いつつ…)

2010年5月6日木曜日

通報書更新に向けて

781です。
連休明けのお土産としてすてきな書類を東大にお届けしようと思っていたのですけど,あまりまとまっていません。
本人について処分はこれ以上無いと思うので,「周囲の人がなぜ気づかなかったのか」を指摘するような方向性になる予定です。また,通報された分しか調査してくれない(or 発表していない?)ので,添付書類に皆さまの調査結果を凝集したものとしようと思っています。一部はJAXAとか科研費審査側とかへの通報に再利用できるかと。

添付書類(予定)


※はまだまだやらんとならんもの。

研究計画調書

本研究の申請にあたって,研究計画調書では研究業績として以下の文献をあげている(それぞれの通し番号は通報者により付与)。なお,計画調書の研究業績欄には「学術誌等に発表した論文・著書のうち本計画に関連する重要なものを選定し、記入してください」とある。

学位論文
  1. アニリール・セルカン、"情報化時代における建築物に関する研究- Buildings in the Information Age", バウハウス大学大学院建築学専攻修士論文、ワイマール、ドイツ、1999年2月18日
  2. アニリール・セルカン、"宇宙空間で長期居住を可能にする軌道上施設に関する研究- Study on an orbital Settlement (ATA).for a permanent presence in Space", 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士論文、東京、日本, 2003年12月16日

著書(出版書籍)
  1. ANILIR S、'Buildings in the Information Age', (修士論文の出版), バウハウス大学出版, 1999年9月
  2. ANILIR S., EDWARDS B., "SPACE ELEVATORS- An Advanced Earth-Space Infrastructure for the New Millennium", NASA STI ProgrmOfficePublication, NASA/CP-2000-210429, (NASA Marshall Flight Centerで行われた革新的宇宙インフラストラクチャー・ワークショップにプロジェクト・リーダーとして参加、その研究結果の出版)、2000年8月
  3. ANILIR S., "エコ手法とその事例-A View to Ecological Architecture", (鹿島建設によって依頼された研究、参考文献として全国の鹿島建設支社に配本される)、鹿島建設出版, 2002年7月
  4. ANILIR S., "The Space Elevator", Feasibility Study funded by NASA, published by NASA- Institute for Advanced Concepts, NASA/CP-2003-352104, (実現可能な研究としてNASAによって助成金受けた研究結果の出版)、2003年2月

原著論文
  1. ANILIR S., BANAZEWSKI K., BLASZcZYSZYN M., GOLEBIOWSKI P., LINDER R., PINDOR B., et.al., "Advanced Technology Paths for redeveloping of old cities taking 'zamosc' as a case study", ENTER ポーランド建築専門月刊誌, Ed. 1' 97, p.26-27, ISSN 0867-4566, 1997年1月
  2. ANILIR S., SCHOENFUSS S., MULLER T., "Ecological Habitant Design Considerations in extreme environments", バウハウス大学建築・構造専門月刊誌, Vol. 1/1998, p.13, 1998年12月
  3. ANILIR S., "From Past to Future- Japanese High-tech solutions", トルコ建築学会発行の建築専門誌, Vol. 2/00, p. 34-40、2000年2月
  4. ANILIR S., "The Role of Space-Based Manufacturing in an Evolving Space Economy", NATOの宇宙航空研究開発技術専門誌、p.5-9, 2003年5月
  5. ANILIR S., "A Proposal to understand the 11th Dimensional membrane universes and their architectural forms in space environment", Physical Review Letters, ケンブリッジ大学出版, 2003/09, p. 39-50、2003年9月
  6. ANILIR S., "Energy for Housing in the 21st Century- Advanced Technology Paths from Space Technology into Terrestrial Architecture" 中東工業大学(METU) 建築・構造専門雑誌特別版(日本建築学会建築生産専門研究委員会と共同で), Volume 23, Number 9-10, p.43-53、2003年9月
  7. ANILIR S., "Terraforming Mars", p.12-18, Popular Science 科学専門誌12月番, 2003年12月
  8. TODD B., ANILIR S., "The NEEMO Project: A Report on how NASA utilizes the 'Aquarius' Undersea Habitat as an Analog for Long-Duration Space Flight", National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) 月刊誌, 2004/04, p. 23-36, 2004年4月
  9. ANILIR S., "Proposal for air-filled construction systems to develop ultra-high rise buildings in earthquake zones", TASARIM建築専門月刊誌, 2004/08, p.73-78, ISSN 1300-7351, 2004年8月
  10. ANILIR S., "Space Station Architectures- Educational development and technology transfer pattern for a new design and engineering field", ARRADEMENTO イタリア建築専門月刊誌, ISSN 1300-3801, 2004年12月
  11. ANILIR S., MATSUMURA S., "A New Vision into the 21st Century Architecture: Design and Development of Infra-free structures in future cities", UIA 専門雑誌特別版, p.53-55, 2005年7月

学会発表論文
  1. ANILIR S., "Converting Compression structures into Tensile Structures; How to build high-towers regarding the Space Elevator as an example", SPACE & INNOVATION 2002 Conference, Reno, U.S.、2002年1月
  2. ANILIR S., 2002年5月,. "ATA" Commercial Space Development Plan, an orbital space settlement and business proposal to establish a permanent space presence and make a profit", Proceedings from the 23rd International Symposium of Space Technology and Science, Matsue, Japan
  3. NOZAKI K., ANILIR S., MATSUMOTO S., et.al., "A Flexible Interior Design Concept for Space Applications", Proceedings from the American Institute of Aeronautics and Astronautics (AIAA), COSPAR World Space Conference, Houston, U.S., 2002年10月
  4. ANILIR S., "Near Earth Objects (NEO) as Material Resources for future Space Architecture Applications", Proceedings from Society of Automobile Engineers (SAE), Vancouver, Canada, 2003年7月
  5. ANILIR S., "The Architecture of Space in 4th Dimension", Invited Speaker to the Annual Yearly Meeting of Design Engineering Technical Committee (DETC), American Institute of Aeronautics and Astronautics (AIAA), Reno, U.S. , 2004年1月
  6. ANILIR S., "Industrial Processes in Space Manufacturing for Converting Asteroidal Materials into Useful Construction Elements", Proceedings from Earth & Space 2004, The American Society of Civil Engineers (ASCE), Houston, U.S. 、2004年3月
  7. WILSING M., ANILIR S., AKPINAR N., "MICRO-G Architecture- An Innovative Design and Education Experience in Turkey", Proceedings from Earth & Space 2004, The American Society of Civil Engineers (ASCE), Houston, U.S. , 2004年3月
  8. ANILIR S., NATORI M.C., "Proposal of a Golden Angle-based Platonic solid combination to define the root of all existing forms in nature", 20th Symposium of Space Structures and Materials, Japanese Aerospace Exploration Agency (JAXA), Kanagawa, Japan, 2004年10月
  9. ANILIR S., MATSUMURA S., "A New Vision into the 21st Century Architecture: Design and Development of Infra-free structures in future cities", UIA Conference、2005年7月


学位論文
 学位論文1.については通報者は確認作業を行っていない。東京大学の発表(http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220402_j.html)によれば少なくとも学位を認定されたのは1999年12月17日とのことである。学位論文2.は2010/3/2に取り消された(http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220305_j.html),盗用を多数含んだ論文である。

著書(出版書籍)
 著書2,4は,NIAC (NASA Institute for Advanced Concepts) [既に廃止] というNASAのプロジェクトで資金補助した研究の報告のように書いています。しかし,NIACのプロジェクトの全リストであるWebページ(http://www.niac.usra.edu/studies/studies.html) の中には被通報者の名前はありません。また,
著書2のNASA/CP-2000-210429という報告は実在するが,Smitherman Jr., D. V. 2000. Space Elevators: An Advanced Earth-Space Infrastructure for the New Millenium, NASA/CP-2000-210429. と別の著者の報告である。共著と偽っているEDWARDS B氏は、Space Elevatorの研究で有名な人物である。著書4のNASA/CP-2003-352104という報告書は存在しない。ただし,NIACのプロジェクトの中には同じタイトルで先にあげたEDWARDS B氏の報告がある。 http://www.niac.usra.edu/studies/521Edwards.html
 著書1.は学位論文1.を出版したものと称しているが,そのような名前の書籍はGoogle及びアマゾン・ドイツで検索しても見つからない。
 著書3.は鹿島建設社内にしか配られていないというので,通報者らには確認することができない。しかし,実際に存在したとしても,社内にしか配られていない出版物を科研費申請書類で業績とすることは疑問に思われる。

原著論文
 1.: ENTERという雑誌はポーランドのコンピュータ雑誌だという情報が寄せられている。実際に記事が掲載されているかは確認していないが,「本研究に関連する重要なもの」とは考えにくい。
 2.: 「バウハウス大学建築・構造専門月刊誌」という日本語名では正式な雑誌名が不明なため,通報者らには確認することができなかった。しかし,1ページしか無い記事が「本研究に関連する重要なもの」とは考えにくい。
 3.: 「トルコ建築学会発行の建築専門誌」という日本語名では正式な雑誌名が不明なため,通報者らには確認することができなかった。
 4.:「NATOの宇宙航空研究開発技術専門誌」という日本語名では正式な雑誌名が不明なため,通報者らには確認することができなかった。しかし,2009年10月頃に修正されたJAXAの2003年次報告書では同名の発表文献がRAST2003で発表されたとなっている。しかし,IEEE eXplorerで検索した結果,被通報者の論文は掲載されていなかった。
 5.: 「Physical Review Letters」(PRL) はケンブリッジ大学出版ではなく、American Physical Society 出版である。 さらにレター誌なので一編の論文は4ページまでに制限されており12ページものフルペーパー論文が掲載されることはありえない。さらに、PRLでは2001年以降ページ番号が廃止され6桁の論文番号で論文を指定している。また、PRLはすべての論文タイトルをWebアーカイブで公開している(http://prl.aps.org/)が、被通報者の氏名やタイトルを含む論文は存在しない。
 6.:「中東工業大学(METU) 建築・構造専門雑誌特別版」というのは”METU JOURNAL OF THE FACULTY OF ARCHITECTURE"(ISSN: 0258-5316 http://jfa.arch.metu.edu.tr/ )のことだと思われるが,同誌は年2回刊行でNo.9-10は存在するはずがない。そもそも,2001年から2003年の間は同誌は刊行されていない。
また「(日本建築学会建築生産専門研究委員会と共同で)」というのが何を指しているのかは不明である。
 7.: 「Popular Science」といえば普通はアメリカの雑誌を思い浮かべるが,米Popular Scienceには掲載されていない。JAXAの2003年次業績報告書では「Popular science Magazine, December Edition, Ankara, Turkey」となっていて「トルコ版Popular Science」を主張している。しかし,Popular Science の発行元に問い合わせたところ, Local EditionはChina, S Korea, Australia, Israelにしかないとの回答を得ている。
 8.: 同名の論文は American Society of Civil Engineersに掲載されていて,概要を http://cedb.asce.org/cgi/WWWdisplay.cgi?0306302 で確認できるが,第2著者は被通報者ではなくMarc Reagan氏である。掲載誌と主張している「NOAA Magazine」は紙の出版物ではなくWeb上の広報であり,論文誌とは言い難い。また,同誌にも掲載の事実はないことをhttp://www.magazine.noaa.gov/magarchive.html#mag2003 で確認できる。
 9.:TASARIM建築専門月刊誌、同号にセルカン氏は寄稿していたがタイトルや内容は "Japonya'da 800 mt. yuksekliginde bir yapi"(日本における800m級高層ビル)p.128であり、全くの別物である。
 10.:http://buscatextual.cnpq.br/buscatextual/visualizacv.jsp?id=C65505&tipo=completo&idiomaExibicao=1 によればISSN 1300-3801は同名のトルコで出版された雑誌である。Uzay Mimarlığı Geçmişten Günümüze Uzay İstasyonları(Space Architecture - Space Stations from the Past to the Present(スペースステーションの歴史))という被通報者の記事があるが,書類とは違う題名であり,内容も異なる。
 11.:これは学会発表論文9の投稿が査読を通過したかのように読み取れるが,このUIA 2005という国際会議のプログラム
556 
SERKAN ANILIR
A Gateway to Heaven- Development of ATA Space Elevator Proposal

2.2 TIMESCAPES OF CITIES: PAST, PRESENT, FUTURE
CHAT ROOM
という,全く異なる題目での発表しかない。

学会発表論文
 1.: 未確認
 2.: 学位取消が認定された際の通報書で以下の指摘がある。
"ATA" Commercial Space Development Plan An orbital settlement and business proposal to establish a permanent space presence and make a profit. 23rd International Symposium on Space Technology and Science (ISTS), Matsue, Japan, May 26-June 2, 2002は、Alex Terrell氏の"RouteMap4"( http://web.archive.org/web/20050818124626/http://www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc)の文章や表を元に再構成したものである。例えば、博士論文Table1 (p.347) は、"RouteMap4"のpage.16の表から再構成、博士論文Table2 (p.348) は、"RouteMap4"のpage.20の表や、page.18の"Propulsion"の文章から再構成、博士論文Table3 (p.348) は、"RouteMap4"のpage.22の表から再構成、博士論文Table4 (p.348) は、"RouteMap4"のpage.25の表から再構成している。Alex Terrell氏の"Asteroid Retrieval Mission"という用語に、ATAという頭文字を付加し、自分の研究であるかのように装っている。また、引用もしていない。
 3.:未確認
 4.:実在 SAE-2003 盗用あり(TODO)
 5.:未確認
 6.:実在,未チェック
 7.:実在,Bilkent大学の授業を紹介している教育工学の論文のようであり,本研究に関連が深いとは言い難い。
 8.: 存在確認できず
 9.: 原著論文11.で示したように,異なる題目の発表しかない。


SAE2003
17す
513 名前: Nanashi_et_al.  Mail: sage 投稿日: 2010/05/02(日) 17:25:45  
SAE2003だけど、適当な文章をピックアップしてググってみたら、
いきなり引っかかったw

PDF6ページ目左側の"with payloads from asteroids"の段落は
http://www.permanent.com/a-overvw.htm
ここのパクリ。
514 名前: Nanashi_et_al.  Mail: sage 投稿日: 2010/05/02(日) 17:32:52  
>>511
515 名前: 513  Mail: sage 投稿日: 2010/05/02(日) 17:48:29  
"With payloads from asteroids"の前の段落も、
ほぼコピペ(微妙に改変してる)っぽいね。
516 名前: 513  Mail: sage 投稿日: 2010/05/02(日) 18:09:37  
PDFの4ページ目最後の
"The solar furnace would be in orbit approximately 5,000,000 km"
以降は
http://www.apfn.org/apfn/unlimited_energy.htm
のコピペ(改変あり)だね。

論文全体を網羅するのは面倒なので、これ以上の検証はやる気のある人に任せるけど、
非常に高い確率でクロ。





講演活動HTML版

カレンダーをHTML化したのですけど,そのまま置くのに良い方法が見つかりませんでした。
とりあえずGoogle Docsに置いときます。
出力時のテンプレートを変えれば形式はなんとでもなるので,良い形式があったらご連絡くださいませ。

https://docs.google.com/leaf?id=0BxhFnRMV7WOyN2Q3M2E4NjktMWIyYi00ZjJkLThhMDMtMGM2MDI4ZTEzYTVj&hl=ja

2010年4月27日火曜日

読売新聞一面に記事掲載

781です。

先の日経サイエンスに引き続き読売新聞4/27の一面及び地方欄に記事が載りました。
紙面で多少違いがありますがWeb版(1)(2)がそれぞれに対応しているようです。
今回の報道のポイントは
  • 学長が26日に学位審査体制の見直しについて発表した(おそらく28日にWeb公開)
  • 「トルコ運輸省の証明書」の確認過程についてちょっと詳しく載った
  • これまで手つかずだった「スキー選手」についても「トルコ側」に確認した
  • 「マネージャーの女性」から「本人は帰国している。他はノーコメント」とコメントを取った
というところでしょうか。

スキー選手の確認先の「トルコ側」というのがどこを指しているのか良く分からないですけど,読売新聞さんも独自に取材を進めていたのでしょうね。しかもT女史にコンタクト取ってますし。

2010年4月26日月曜日

日経サイエンス6月号のセルカン記事

日経サイエンス 6月号に記事が載りましたね。「東大を手玉に取った男ついに処分」という記事です。日経新聞大阪社会部の記者さんの署名記事です。

記事にあるように,皆さんご存知のあの人やあの人のところに熱心に取材して,しっかり記事にしていただけました。…私のところには来てないのですけどね。記事にもうちのブログとか写真載ってないですしね。

とりあえずひがみつつ,ちょこっと気になった点のツッコミです。
(p.20冒頭)2009年9月9日,インターネット上の匿名掲示板に,ある書き込みがあった。「驚嘆すべき経歴と業績の数々ですが,(中略)どこまでが真実なのでしょうか?」
この文言は9月9日に立った初代スレの1の文言ですが,最初は論文投稿あれこれXIスレのこのレスですね。
315 :Nanashi_et_al. :2009/09/05(土) 02:41:34 http://www.buildcon.arch.t.u-tokyo.ac.jp/01about_us/anilir_serkan.htm 建築学科でPRL?と思ったら何か変? 
ここから次々に見つかって9日にスレが立ったようで。当時私は知りませんでした。
(p.20中央)東大の調査によると,(中略)主語を「I」に書きかえたり,「by the author」と文末に書き加えて自分の創作物のように装っており,「悪質な盗用と判断」された。
 (こっちの中略は引用者による)
I, by the authorは効果的でしたよね。申立書に書いてある通りなのですけどね。2ちゃんねるのことにもふれている記事ならそこまで踏み込んで欲しかったです。残念。

(p.21左)盗作のネタ元は,ほとんどがネットとみられる。
この直前まで,架空論文&他人論文の著者名すりかえだったので誤解を生みそうですね。私が書くとしたら,「また,存在する論文も盗用ばかりで,ネタ元はネットであった。」でしょうか。

(p.21左)最終的に,何人が検証作業に携わったのかはわからない。検索に強い人,科学知識のある人,トルコ語が分かる人など数十人,あるいは数百人に上る匿名の人々がネットに集まり,ゆるやかな共同作業で検証が進んだ。
 いやー,たくさんの方々に支えられて活動してきましたが,さすがに数百人はないと思いますよ。トルコ語が分かる人って2chにはいましたっけ? google土英翻訳万歳。Nakresさんとこにはいたような(実はあまり目を通していない…)。

(p.22左)「11次元宇宙の研究をしている」という話に興味を覚え,色々と質問したが,「まともな返答はゼロ。言葉は悪いが詐欺的なにおいさえ感じた」という。
どこかで見た「それは『無』だね」と言われたとかいう話かな?(ただの感想)

(p.22右)東大は現在,指導のありかたなども含めて調査中だという。「全容を解明しなくてはならない。なるべく早期に結論を出したい」としている。
「全容」ってなんでしょうね。細かなあれこれまで含めていたら終わりがないでしょう…

(p.22右)それ(権威回復)は原因究明に加え,関係者の処分と再発防止策をきちんと打ち出せるかどうかにかかっている。
これ,ちょっと後で書きますが微妙な問題が…

(編集後記 古田氏)「これを捏造と言ったら,まじめに捏造している人に悪い」(中略)思わず噴き出しましたが,言い得て妙。
あ,これ書いたような覚えが…5スレの341ですね。

341 :2スレ781 ◆bmgmER98Gc  :2009/10/19(月) 17:30:15 
通報書類のまとめをやってて、改めて前スレの755-756をチェックしたんだが
これを「捏造」って呼ぶのは頑張って捏造している人に失礼なような気がしてきた。
要は学生のコピペレポートみたいなものだろ?
こういうのってなんて呼べば良いのかな?
「盗用」や「剽窃」でもすっきりしない…… 
懐かしい。この頃はトリップキーが「せるかん」だった頃です。

(p.127別記事:東京大学がプラネタリウム番組作りに協力) 大学がプラネタリウム制作に協力するのは例がないという。
いえいえ。セルカンせんせーが「タイムマシン~不思議な夢の時空旅行~」を監修してますよ。

2010年4月14日水曜日

状況

なんか色々発表があったような気もしますが,最初に送った「競争的資金なんとかかんとか通報書」の調査結果報告はまだ届いていません。

つまり,まだ終わっていないということですかね。

セルカン氏の著作

早々に絶版の決まった「ポケットの中の宇宙」など,氏の著作は段々入手困難になっているようですね。

でも,大丈夫です。そんなときのために図書館があるのです。
まずはNACSIS-Webcatで大学図書館から検索してみましょう。
「タイムマシン」:15
「宇宙エレベーター:こうして僕らは宇宙とつながる」:65
「ポケットの中の宇宙」:58
この通り,そこそこの数の大学図書館で所蔵しています。
宇宙エレベーターは東大総合図書館やJAXAにもありますね。
北大が割と充実している印象があります。

また,私自身も地元の区立図書館で全部借りました。最寄りの図書館に無くても相談すれば取り寄せて貰えると思います。

2010年4月4日日曜日

2ch

また盛大に規制かかってますねぇ。ってことで書き込めません。

「現状のご連絡」?

セルカン氏のブログで「現状のご連絡」と称する記事が出てますね。
管理人から現状のご連絡です。
セルカンは、3月28日までで東大を自己退職しております。2月頭から辞意を表明していましたが、ようやく自己退職が認められ、東大からその旨の書面も発 行されています。その後、3月30日より兵役のためトルコへ出向いています。軍へはこちらからメールも電話もすることができません。管理人は、自己退職 後、本人から事情を聴取することもなく突然に決行された今回の発表に大変驚いています。そして、管理人はセルカン自身が自分で提出した辞職願いについて、 なかなか対応をしてもらえなかったことから、辞職願いの扱いについての問い合わせを確認してもらうように依頼した弁護士にお話を伺いました。それにより、 その弁護士が東大の事務の方に、セルカンの辞職願いの扱いを問い合わせたところ、いきなり懲戒処分に関する通知が届いたこと、そしてそれに驚いた弁護士が 懲戒処分に関しては依頼を受けていないと説明したにも関わらず、辞職願いに関して依頼されている以上、懲戒処分に関しても依頼されていることになる、と強 弁し、セルカンに対して実質的には弁明の機会を与えないまま、本人が母国の兵役に出発してしまい連絡がとれない間に、懲戒処分を強行してしまった。とお聞 きして、管理人はその強引な取り進め方に更なる驚きを感じています。

多くの皆様が今回の報道をご覧になり、このブログを訪ねてくださることを考え、本人とは連絡が取れない状態でございますので、せめて管理人個人が得ている 情報のみをこちらで開示させていただくことと致しました。
2010.04.04     
まずは http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220402_j.html の通り,東大の発表上は退職の届出は3/15です。例え研究室のせんせーに言ったって何も意味がありません。それとも,教授が管理職として人事の責任を負ってるのですか?

また,懲戒解雇の処分がそんな一方的なものであるはずが無いでしょう。東京大学教員懲戒手続規定(http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/reiki_int/reiki_syuki/syuki09.pdf )の第6条に弁明の機会の付与があります。発表の中には審議の経緯は書いてありませんが,当然この規定に基づいているはずです。

母国の兵役? あれ? 体調不良で休職中の大佐がいきなり実戦投入されるんですか? あらあら,それは凄いですね。そもそも,体調不良から自己都合退職をするのにどうしてトルコで兵役に行こうと思ったのでしょうね。いやはや。

(東京大学教職員就業規則 http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/reiki_int/reiki_syuki/syuki01.pdf の第17条では自己都合退職は30日前までに文書をもって願い出なければならない,というのもあるんですけどね…)

2010年4月2日金曜日

「懲戒解雇相当の自主退職」となったようです

781です。

http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220402_j.html

前年度の終わりに駆け込みで処分が決定していたようです。
東大の各種処分の決定→発表はほとんど2日遅れなので,今日の発表は妥当なところです。
しかし,残念ながら15日辞職届提出,29日に民法上の辞職成立ということで「懲戒解雇相当」となってしまったようです。
…まあ,29日の辞職成立は分かっててやったのだろうと思いますけど。

2010年3月5日金曜日

工学系研究科から届いた「予備調査の結果の概要について(通知)」

さて,先ほど郵便局まで行って受け取ってきました。
1070円の切手を使って(速達・配達証明)届いたのがこの紙1枚です。

本文に明記がないのですが,「競争的資金等不正使用に関するホットライン通報書」に対する予備調査結果通知のはずです。
このうち,JAXAのはおまけみたいなものですから,2006年度研究実績報告書の発表文献についての指摘で指摘した4つの論文のことだと思います。

まだ部局での予備調査だから大学としての正式じゃないよなど,前置きが長いですがこの通知で教えてくれたのはたった一文
存在を確認した論文には、盗用と判断できる箇所が9箇所、盗用の疑いがある箇所が7箇所存在する。
ということですね。「存在を確認した」と言っている以上,「確認できない論文があった」ことを暗に示しているのでしょうか。

大きく動き出しましたね

学位はく奪等,ようやく動き出しましたね。
あれこれ同時に動いているのでてんやわんやしています。

詳しくは後ほど投稿いたします。

2010年2月26日金曜日

予備調査結果について

先日Twitter/2chでお知らせしたように,東大窓口に問い合わせをかけました。

「競争的資金の不正利用通報窓口」へと送った書類は,今回の件では研究者規範委員会(D論の方ので送ったとこですね)で処理することになった。それにあたり工学系研究科で行われた予備調査については既に結果が出ており,2~3日中に通報者(2スレ781)の元に届きますので,少々お待ち下さい。
とのことでした。

つまり,「公表」でなく,「通報者の調査状況照会への返答」ということだと思います。
もちろん,届いた情報は公開致します。

…どう届くのか聞いとけば良かったですね。メールなのか郵送なのか。

2010年1月21日木曜日

経過報告「相変わらずどうにもなってません」&週刊ダイアモンドTwitter特集号の表紙アイコン乗りましたに

便りの無いのはどうにもなってない証拠です。
メールが来たり,こっちから送ったりしたら必ずここに報告します。

それと,週刊ダイアモンドのTwitter特集号で表紙掲載用のアイコン募集していたので応募しました。
見事表紙&特集扉ページの両方に掲載されました。